第80回定時株主総会への回答内容(要旨)

 私たち「沖電気の職場を明るくする会」(略称OAK)は沖電気を明るく働きやすい職場にしたいと1984年に結成された沖電気に働く従業員の組織です。第80回定時株主総会に向けて沖電気の現状を変えてほしい株主総会で質問いたしました。主な回答は以下のとおりです(赤字部分)

1) 一連の不祥事(大分・湯布院町、愛知・旭市等)は行過ぎたリストラ策「構造改革」によると考えます。各部門の責任問題もあると思いますが、社長の責任と今後の経営施策について。(執拗に求められ町長に金品を供与した。社員2名が有罪となり解雇・減給処分を行った。今後、法令を遵守し、沖電気行動規範にのっとって行動する)

2) 2002年1月1日に策定された「沖電気行動規範」は職場でどのように履行されていますか。(コンプライアンス推進部門を新設、経営諮問会議に社外から3名参加している)

3) 「残業ゼロ化」策が賃金不払残業(サービス残業)を助長しています。「残業ゼロ化」策の撤廃宣言を発して法律違反のサービス残業撲滅をお願いしたい。(適法に対応している。当局指導に対応してきた。残業ゼロ化はマネージメントでおこなう)

4) 単独決算について
@ 特別損失を計上した理由を(固定資産・有価証券・事業再編)科目別に説明してください。(芝浦から蕨への移転など事業再編損として51億円を計上、足利銀行への株式評価損、特別退職金の支払いなどがある)
A 厚生年金代行返上の措置に当たって、当該組合員の完全合意は得られているのですか。組合員の「代行返上賛否」の内訳を説明してください。
その他1件

5)連結決算
@ 連結決算会社毎の損益状況と今後の対策、見通しの説明を、特に注力すべき連結会社について、具体策の説明を。
その他1件

6) リストラ策・「構造改革」について
@98年以来の「再建計画・構造改革」のアンケートをおこなっていますか。経営陣と従業員の考えが乖離していませんか。人員削減計画が先行しているように思えますがいかがですか。(環境の変化に対応して質量とも人的リソース見直していく、人材流動化を進めていく)
A98年度及び今期の幹部社員と一般社員人員数かその比率と人件費率を。
B今後の分社化・海外移転の計画について。
C解散した本庄ネットプログレス従業員の処遇について(当該社員と話し合いをし、ていねいに対処してきた)

7) 労働実態
@今期に支払われた賃金不払残業の実態と延べ人数、是正支払額を明らかに
Aフレックスタイムの廃止と残業時間の上限設定で賃金不払残業が助長されることが懸念されます。入退場がパソコンで入力されます、簡単に改ざんすることができます。それぞれの対応策を。
B出向をしている一方で派遣労働者など多岐にわたる労働者の採用を行っています。どうしても必要なのですか。    その他4件

8) 健康問題
業務に必要な人員が確保されていますか。休業中の従業員数と主な疾病理由は。在職死亡者の実態と死因は。

9) 人事及び処遇
@「特別休日」が実施されました。前期株主総会での回答に沿っての「各自の年休の振り替え」が履行されていません。なぜですか。(取得を妨げないというのは一般的年休の扱いであり、昨年の総会での回答は質問者の聞き違いか誤解である)
A「特別休日」実施によって、年次有給休暇の取得が減少しませんでしたか。取得状況は。

10)女性の処遇
@出産休暇や育児時間取得の女性のグレード給が格下げされています。女性差別の例といえますが取組みの状況を(当社に女性差別はない。男声と同等に処遇している)
A現在の女性の管理職数(資格別に)は

11) 労使関係
指名解雇争議の和解者との「和解協定」に沿った処遇の改善。賃金水準の「苦情処理要求」の改善

12) 政治献金・議員活動
@今期、献金はしていないと思いますが、今後、献金を続けるのでしたらその理由を。(2000年以降はなし。今後はありうる)
A従業員の議会活動が継続されています。企業内の扱いに齟齬がないかチェックしてください。