「半導体事業の売却・通信の分社化など、従業員への犠牲転嫁で沖電気の明日ない」
    沖電気が事業売却を狙う株主総会に、
          27日早朝から「沖電気の職場を明るくする会」による、訴えの行動が展開されました

株主総会の決議を得て、グループ従業員6000名からなる半導体事業の売却を強引に推し進めようとする沖電気。「社長に経営責任を問うてほしい」「従業員へのしわ寄せはやめてほしい」など、職場からの声を背に受けて、27日沖電気の株主総会に向けた取組みが行なわれました。
 
早朝、東京工場では出勤の人たちへ「社長の経営責任を問う」の横断幕を掲げ、門前からハンドマイクの訴えやビラ(「あすなろ」沖電気の職場を明るくする会発行の職場新聞)を配布。掲げた横断幕には多くの人が注目する中で、職場へ入る人へビラを手渡すことができました。
 その後、株主総会の会場近くの品川駅でも、総会に参加する株主や品川駅利用者へ宣伝が行なわれました。門前と同様に横断幕を掲げ、「従業員の雇用と生活を無視では、沖電気の明日はない」とマイクから訴えながら、チラシ(「あすなろ」)を配布しました。この行動には沖電気の各工場から沖電気従業員や退職者も支援参加。八王子工場からの参加者は、事業売却の怒りをハンドマイクで訴え、駅利用者や株主総会参加者に注目をされる、元気な行動が展開されました。
 また、株主総会へは社員株主も参加し、事前に提出してある質問を通じ、職場の怒りや声とともに経営責任を問う発言を直接社長へ行ないました。

株主総会参加の社員株主から、総会の様子を聞きました

 「総会」とは名ばかりの、資本の意図だけを横暴ににおしつけることに終始した、不毛の2時間余でした。
  ・会場は450名入れるという大きな会場で、8割以上9割近く埋まっていた。
 
・幹部社員などの動員組が半数以上を占めるというかつてない動員体制。
 
・社長の議事進行に最初から「異議なし!」「異議なし!」と異様な雰囲気でスタート。
 ・会社報告には、無配になったことについて一同頭を下げて詫びただけで、経営責任に対する言及は一切なし。
 
・事前質問に対する回答も、質問にまともに答えず、「適法・適正にやっている」の一点張り、自己弁護と合理化に終始。
 
・質疑応答はやはり半導体事業分社化を中心に15件ほど。社長の事前準備された回答を読むばかり、
  答えにくい質問や想定外の質問に対しては、「すでに答えた」「目的外」「回答保留」などと回答せず。
  「株主のみなさまのご理解を得るため」などと言いながら説明責任を放棄。
 ・経営責任者らしい経営理念、ビジョン、見通しも示されず。社会的責任への自覚も皆無。
 ・(半導体事業の分社化/売却について関係して)従業員の雇用と労働条件、企業の社会的責任について質問は、
   「ロームと折衝中」などとして回答を回避。

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質疑応答の途中から騒然となり、数人が排除されるといういつもの「混乱」の中、全議案が多数で承認され閉会となった。

  沖電気経営陣の退廃ぶりが際だった(思い出すだけでも腹立たしい)内容の総会だった。